転妻カラス

低収入転妻の苦労、倹約、労使・貧困問題についてぼやくブログ

望まない転勤がなくなる日はもう近いかも

少し古い記事。去年くらいから、転勤制度がビジネス・ニュースの話題に上がることが増えた。おととしまではほぼ皆無に近かったし、たまに話題が出ても無視されるに近かったので、この1~2年で急速に注目されるようになったようだ。

 

記事に登場する女性たちが語る内容は、このブログでもたびたび書いてきたことだ。

・家族は男の付属品だという社会認識の昭和臭さ。

・夫の転勤で妻が退職しなければならない理不尽さ。

・ただでさえ難しい保育園探しや塾探しを何度も繰り返さなければならない辛さ。

 

転勤して出世していくというのが「昭和の価値観」なのかもしれないですね。いまだに男性が家計を支えることをベースにあらゆる制度が設計されていて、それが改まっていない。保険や年金も全部そうじゃないかな。でも、いろんな家族があってもうそんな時代ではないのだから、国は制度設計を考え直してほしいですね。

 

まったくその通りだ。

保険や年金、妻は夫の付属品の制度だったから、夫の転勤により妻が帯同しなくて済むには、妻が正社員で働き、別居するしかない。

 

妻が正社員を続けていない場合は、妻子はどこまでも際限なく夫の会社に引きずりまわされることになる。

 

しかし、妻が働かなければ生活が成り立たない企業までが、家族にこの暮らしを強いる権利はないはず。

それが許されたのは、妻が働かなくても十分な生活が保障された、昭和の高度成長期までだったはずだ。

 

そこで、最近はこんな動きも出てきた。

style.nikkei.com

長期雇用を前提とした日本企業では、転勤は人事異動の一環として定着している。働く女性が増える一方で、総務省によると、配偶者の転勤を理由に退職する人は年間約6万人。女性自身のキャリアが途絶えるのに加え、企業にとっても人材の流出は大きな痛手だ。
 政府は14年、国家公務員が配偶者の海外転勤に同行する場合、最長3年の休職を認める制度を導入。民間企業にも同様の休業制度が広がった。一方で、配偶者の転勤先に同行した社員が休職せずに働き続けられる仕組みも始まった。

このニュースでもわかるように、夫の転勤に帯同しても妻が働けるのは、「エリート社員」のみである。その他大勢の事務職や営業職の妻は、社員であってもやはり退職するしかない。

 

ただ、まずはエリート社員にこの制度が定着したあとで、その他大勢の社員にも応用される流れが出来ればいい。あと数年で、中小を含めた多くの企業に制度が適用されていくようになりそうだ。

 

残念ながら、歳を食った転妻カラスにはもう無意味な制度になってしまった。中高年主婦の転妻カラスは、この先はパートの仕事に就くのさえ、簡単にはいかない。

 

けれど、パートを選ぶのも、全国展開している人手不足の量販店なら、何年先でもすぐ仕事に就けるはずだ。

それもあって、今は全国展開している量販店で働いている。

次に転職する場合、この企業でなくても、パートに就きやすくなりそうだ。

 

何より、旦那の会社の転勤も、この頃はピタっと頻度が下がった。業績が良くないことと、何より、

 

転勤制度がやり玉にあげられるようになった風潮だから、世間と足並みをそろえるため、

の理由が大きいと思う。

日本の企業は足並みそろえないと何事も進まない。そのためには、世間の認識が動いて初めて、制度も動いたのだ。

 

前から思っていた通り、企業は社員を頻繁に転勤させる意味など、最初からなかった。意味があれば、この頃ピタっと急に転勤を減らせるはずはなかった。

意味もないのに莫大な経費を無駄に払い、転勤を望まない社員を将棋の駒のようにあちこち動かして、家族を翻弄させてきた。やはり、それが転勤の実態だった。

 

そんなものは、世間の風潮が動けば、いくらでもなくせるはずだ。

 

クラウド業務が一般化してきた現在、莫大な経費を使って社員を動かす転勤制度、出張などは、無駄そのもの。

 クラウドが一般化し、特定の場所に来なくても仕事ができる環境ができてきた。会社がモバイルワークに対応すれば、遠隔地でも同様に仕事をしやすくなる。

 転妻カラスの旦那が退職して転勤が永遠に終わる日、それは同時に、転勤族とその家族の、長い長い苦労がもう繰り返されなくなる日なのかもしれない。