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転妻カラス

低収入転妻の苦労、倹約、労使・貧困問題についてぼやくブログ

転妻が言われたくないセリフ1

転妻同士は決して口にはしないが、転勤や転校を一度もしたことがない地元人間が何げなく口にしがちな以下のセリフは、転妻の傷口に塩を塗る効果がたっぷり。

相手が鬱気味の場合は自殺に追いやりかねない危険なワードかもしれない。

 

1 いろんなところに住めて羨ましい。/旅行のような人生で楽しそう。/引越しが趣味なの?

 

これには打ちのめされることがある。相手に悪気はないと自分に言い聞かせても、メンタルが弱っているときは、ヘタリそうになる。

 

もちろん、20代~30代の子どものいない時期に、アメリカに二年、東京に三年、沖縄に二年で転勤が終了、というような転勤は、転妻カラスも羨ましいと思わないでもない。

 

でも、見ず知らずの何の興味もない、生活に不便な土地を二年ごとに十回などと住み替えしていくのは、旅行などとは縁遠い苦行だ。

 

苦行その壱 荷物との格闘

うちの場合、引越しのたびにダンボール箱を100個パッキング&荷ほどきしなければならなかった。結婚してから8回やったので、800個をパッキング&荷ほどきした計算になる。旦那は仕事で精一杯なので、荷物管理、引越し屋とのやりとり、住所変更作業は妻の仕事。子どもがいれば幼稚園選びや転校の手続き、塾探しも加わる。

これを二年に一度してごらんなさい。若いうちは体力と気力があるからいいのだ。しかし、更年期&腰痛を抱えていても、転勤は否応なしに襲いかかる。腰痛を保護するために腰にバンドを巻き、ダンボールで手はボロボロ、荷物の重みで四十肩は悪化、鬱はさらなる深化を遂げつつ、倒れ尽きる手前で何とか引越しを済ませる妻たちも中にはいよう。その上、パートなら日給5000円以上は確実なこの重労働も、ボランティアである。

これを三つの言葉で表現すると。

ジ・ゴ・ク。

 

苦行その弐 妻が働けない

うちのように低収入だと、家計に大打撃を与える。

転妻カラスは風俗以外ならどんな仕事でも構わないタイプだから、新しい土地ですぐにパート探しを始め、働き続けた。

いつ辞めるかわからないから、正社員は不可で、パートか派遣に限られる。

パートやバイトであっても、一年や二年は働き続けないと、使える人材には育ちにくい。商品を売っている職場であれば、長く働ければ働くほど商品知識とトークのノウハウが身につき、売り上げ数値に結び付く。

もっと学びたい、頑張りたい、やっと売り上げが達成出来た、友だちが出来た、後輩を指導する立場になった、職場で頼りにされる存在になった……。

そんな妻の立場などガン無視で、旦那の辞令は訪れる。

一週間後に赴任で。はい以上。

妻にだって職場があり、収入があり、キャリアがあり、仲間がいる。そんな現実も、たかが妻、たかがパートのひと言でガン無視されて終り。

 

妻の職場も大打撃なのは同じ。「勤め先を辞めるのはパートでも一ヶ月前に予告しなければならないと法律で決まっていますよ?」「申し訳ありません」「一ヶ月先までシフトが決まっていますよ? あなたの代わりはすぐ見付からないし、穴埋めには就活中の学生バイトに入ってもらうか、三日徹夜が常態化している店長の私がさらに二日徹夜しなければならなくなりますが?」「申し訳ありません」

 

パートでもバイトでも仕事を辞める場合は一ヶ月前に予告し、代わりの人材を確保する猶予を与えるべきだと、ちゃんと法律で決まっている。

それなのに、企業の転勤辞令だけは、一週間前でも三日前でもまかり通る。

転勤の名のもとに、基本的人権の無視、法律違反が常態化している。

個人には何の力もない一方で、国や企業にはどんな暴挙も許されているわけですね

 

転居先で新たにパートを探せばいい? はい、ごもっとも。着任先が都会で、妻も若ければ問題ありません。けれど、そもそ地元の方々も職探しに苦労されているような土地柄で、四十歳過ぎると、途端に採用されなくなるんでよね。

運が良くてコンビニですか。土地によってはコンビニもなく、運が良くて地元密着型の下請け工場にようやくパート採用ですね。

 

で、一週間前に、急に辞めます、明日から来れません、引っ越しで。

今どき、そんなセリフが認めてもらえますか?

 

旦那を転勤させているその企業よ。あんただってパートを雇っているんだろうよ。そのパートが同じセリフを言ったら困らないのか? 困るだろうよ。それなのに、なんでせめて一ヶ月前に辞令を出さないのか。

 

妻が働く必要はない。食べさせてもらっているんだから。はい、ごもっとも。

今の時代、たかがパートの年収100万いえども、家計に響きますが? うちのような手取り400万以下の待遇だと尚更に。

これがなければ、どんなに勉強やスポーツがやる気満々の子どもにも、塾や野球やスイミングを続けさせてあげられない場合だってありますが?

たかが子ども。彼らの小さな望みも、企業の勝手でガン無視されて、はい終り。ははあ、お代官さまの言う通りでごぜえますだ。

 

でもって、旦那に何か体調異変や、不慮の不倫などが生じた場合、妻が死別、離婚で無収入となれば、家も職場も貯蓄も頼りになる人間関係もなく、知らない土地にぽつねんと放り出されるわけだ。貧困まっしぐらですだ。

 

苦行その参 子どもに友だちが出来にくい。

子どもの性格による。転校のたびにクラスのスターになれる場合も、もちろんあり。

が、少なくない子どもにこれがあてはまる。

深刻な場合はイジメにつながる場合も。

 

苦行その伍 家が持てない。持てても住めない。

転勤族が家を買うなら、資産価値がなくてはならない。そこに住めないときは賃貸に出すか売らなければ、家計に打撃過ぎる。

気に入った家に一度も住めず、帰ったころには家ボロボロ。のしかかる修繕費。

転勤のメリットがあるとすれば、ローンが残っていても賃貸に出したり売却したり出来ること。

サラリーマンをやりながら不動産投資で儲けられる資金と手腕のある方にはいいのかもしれない。

 

その四はご想像におまかせします。

その六以降十くらいありそうですが、ひとまずこれにて。

はー、長くなってしまった。